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耳鼻科情報 | 03月12日更新

耳鼻科の受診内容は風邪も含まれる?

耳鼻科と言えば、連想するのは難聴や鼻炎などの受診内容を取り扱っているイメージですよね。
もちろんそういった耳や鼻のトラブルは耳鼻科の専門する病気です。
耳鼻科は正確に言うと耳鼻咽喉科なので、喉の症状も専門領域となっています。
しかし、耳鼻科の受診内容には単なる風邪も含まれているのをご存知でしょうか?
今回の記事ではなぜ耳鼻科医が風邪も診察することができるのか、についての解説をします。

そもそも風邪と言う病気の定義とはどのようなものなのでしょうか?
風邪の定義と言うのはかなり曖昧で、一般的には「ウイルス感染によって引き起こされる上気道感染症」とされています。
つまり、ウイルスの感染による発熱や喉の痛み、頭痛などは全て「風邪」なのです。
ウイルス感染と言えば多くの人はインフルエンザを連想するでしょう。
インフルエンザは症状が重いため通常の風邪とは別扱いされますが、医学的見解から述べるとインフルエンザも風邪の一種であると言えます。
風邪と言う病気はこのような定義なので、主な症状として喉の痛みが伴うことがありますよね。
喉の痛みがあるということは、耳鼻科の出番なのです。

もう一つの理由として挙げられるのは、「医師は自分の専門分野の担当医を名乗っていること」が挙げられます。
麻酔科や歯科といった特殊な診療科目は別ですが、内科や外科、そして耳鼻科と言った一般的な受診科目については、医師は自分の得意とする科目の担当医を名乗ることが可能となっています。
つまり、耳鼻科医であっても内科や外科の診療を行えるだけの基礎知識は身につけているということなのです。

風邪と言う病気は、治療法のない病気であると言われています。
私たち人間にとってもっとも身近な病気なので意外かもしれませんが、風邪は医学的に外部から直接的に治療する方法がないのです。
自分の体の治癒力によってしか治らないのです。
不必要に解熱してしまうと自己治癒力を妨げてしまいます。
発熱は免疫が機能している証拠で、ウイルスに対して免疫が有利な環境を作ろうと私たちの体が反応している自然現象だからです。

風邪を引いたと思ったら、まずは耳鼻科や内科で「風邪である」という診断をもらい風邪であることを確認しましょう。
そしてとにかく安静にして、栄養や水分を十分に補給することが何よりも重要になります。
解熱して自己治癒力を妨げるよりも、そうして自己治癒力の補助をすることが大切なことなのです。

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